「手味(ソンマ)」って知っていますか?焼肉とーがらしが大切にしているもの
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こんにちは。焼肉とーがらしです。
突然ですが、「手味(ソンマ)」という言葉をご存じでしょうか?
韓国語で「손맛(ソンマ)」と呼ばれる言葉で、簡単に言えば「手によって生まれる味」のような意味があります。
同じ材料を使っても、誰が作るかによって味が変わる。
料理をする人の経験や感覚、丁寧さが味に表れる。
そんな考え方です。
私たちは、この「手味」という考え方をとても大切にしています。
もちろん、料理には食材の品質が重要です。
焼肉であれば、良いお肉を仕入れること。
鮮度や状態を見極めること。
適切に下処理すること。
そして、お客様に美味しく食べていただける状態にすること。
どれも欠かすことができません。
でも、食材が良ければそれで終わりではありません。
その食材をどう扱うのか。
どんな気持ちで仕込むのか。
そこにも料理の味は出ると思っています。
当店の代表である野口は、16歳の頃から店の立ち上げにスタッフとして参加し、その後、調理師見習いとして他店で修行をして戻ってきました。
長い時間、焼肉と向き合ってきたからこそ分かることがあります。
肉は、ただ切ればいいわけではありません。
同じ部位でも、その日の状態によって違います。
脂の入り方も違えば、肉の繊維も違う。
だから、目で見て、触れて、経験をもとに判断する。
これが「手味」にもつながっているのだと思います。
当店の特選タンも、皮付きの状態から丁寧に下処理をして、一日かけて冷やし、その後、厚みやサイズを見ながらカットしています。
一枚のお肉に、いくつもの工程があります。
そして、韓国料理にも「手味」はあります。
たとえばキムチ。
材料を混ぜれば終わり、というものではありません。
熟成によって味が変化していくからこそ、どの状態で提供するのかという感覚も大切になります。
当店のタレやキムチは自家製で、1カ月以上熟成させたものを使用しています。
時間をかける。
状態を見る。
丁寧に仕込む。
こうした積み重ねが、最終的な一皿につながっていきます。
最近は、便利なものがたくさんあります。
ボタンを押せばできることも増えました。
もちろん、私たちも便利なものを否定するつもりはありません。
ただ、料理の世界では、どうしても人の手でしかできないことがあります。
「今日はこの肉がいい状態だな」
「この厚さなら美味しく焼けそうだな」
「今日はこの料理をおすすめしたいな」
そういう小さな判断の積み重ねです。
それは数字では表しにくいものかもしれません。
でも、私たちはそこに価値があると思っています。
「美味しかった」
と言っていただけると、もちろん嬉しい。
でも、その裏側で自分たちが積み重ねてきたものが伝わったような気がすると、また違った嬉しさがあります。
焼肉とーがらしという店名には、韓国料理に欠かせない唐辛子から、「なくてはならない存在になりたい」という思いを込めています。
まだまだ私たちも勉強の途中です。
「これで完成」ということはありません。
もっと美味しくできないか。
もっと喜んでいただけないか。
もっと居心地のいい店にできないか。
そう考えながら、これからも一日一日、営業していきたいと思っています。
もし次回、当店で焼肉を食べる機会がありましたら、ほんの少しだけで構いません。
「この一枚も、誰かが手をかけて準備してくれたんだな」
そんなことを思いながら食べていただけたら嬉しいです。
そして、難しいことは抜きにして、
「やっぱり焼肉は美味しい!」
と笑っていただけたら、それが私たちにとって一番の喜びです。
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